制作時の画像が残ってなかったので記事にしなかったのですが、前回までUPしたミクさんの画像では、前髪が2パターンあると思います。
既存キットそのままの前髪と、改修した前髪です。
改修しました的なテキストはあるのでいいかなと思ってそのままにしてました。
で、表情を付け替えたり色々遊んでいるうちに、細い髪が折れてしまいました。
折れた毛先も紛失してしまったので、予備で一体購入してあったぶんを、もいちど加工し直します。
キットの前髪について。
まず組み上げた時に、ミクさんの顔に若干の違和感を感じたんですね。
既存の前髪の造形もなかなか良いとは思うんだけど、ライブ映像や動画で見慣れたミクさんのイメージに近づけたい。
実際は、眉毛はけっこう見えてるんです。
あと、前髪はすっきり三分割ですね。
キットのミクさんは、毛量が多めで、分割が曖昧かなと感じました。
そのため角度によって眉毛が隠れて、表情も判りにくくなっていました。
まあ髪型は3Dモデル各々の個性があるでしょう。
でもやっぱり、見慣れたイメージは
こんな感じですね。
ので、キットの前髪を以下のように修正したわけです。
その1、真ん中、横髪の分割を大きくさせる
その2、眉毛の上をできる限り広く露出させる
その3、顔パーツの額のエッジをなだらかに削る
1、2、の修正は微妙な作業で、少しづつ進めます。
やりすぎるとバランスが崩れて
取り返しがきかなくなります。
3、の作業は単に金ヤスリで角を落とすだけです。
あとはスポンジヤスリで仕上げます。
眉毛や目を消してしまわないようにマスキングで保護します。
眉毛で思い出した。
キットの顔パーツに印刷されている眉毛は、きりっとしてますが、やや力が入りすぎてるの様に見えるので、眉間の辺りを少し消しています。
眉毛って意外に大事なんです。
女の子は特にね。
あらためて、2回目の前髪改修を開始。
どこを残して、どこを削るかを最初に決めておきます。
表だけじゃなくて裏の構造もよく見て慎重に検討しないと、切れ込みが多すぎると修正が大変です。
もし切りすぎたら、ランナーの切れ端を溶着して、完全乾燥後にまた削る、という面倒が待っています。
ランナーを接着剤に漬け込んだパテをあらかじめ用意しておくのも、一手です。
ランナーパテはツインテールの寸法詰めで継ぎ目消しに使いました。
成形色そのままに塗装せずに済むので、塗装設備環境がない場合や塗装技術に自信がない人には良いでしょう。
ただ、乾燥時間が長いのであまりドカ盛りはできません。
表面が硬化したように見えても、けずると中がブヨブヨ、という事が多々あります。
継ぎ目や傷穴埋めに、少量を使う程度に留めておくのが良さそうです。
あと、ランナーパテの作り置きの際は、なるべく大量には作らず、塗料用の空瓶で保管します。
ケチって100均で買った大きめの瓶に入れて、カチカチに固まってしまいました。
また接着剤を足せば良いんだろうけど、溶けるまで時間がかかります。
で、これが改修前の前髪
デザインナイフで削り、400番ペーパーで形をととのえました。
装着するとこんな感じ。
右目上の毛先を落として、左は細く削りこみました。
前髪の三分割のための切れ込みは、やりすぎると顔パーツの境界が見えてしまうので、この辺りが限界です。
額の露出が大きくなったぶん、顔パーツの上部エッジを削っています。
ここは、できたらパテ盛りで額を延長したいところです。
でも前髪装着で干渉するかもしれないし、パーツとパテの境い目消しが難しそうなので安全策でいきました。
額の露出面積が増えたことで、表情が見えやすく明るい印象になりました。
簡単加工なので、無塗装でキットの成形色を生かしたまま出来ます。
あとはスジ掘りや表面処理で形を整えて、ぼかしペンで陰影をつけて、終了です。
いかがでしょうか
「前髪をもう少し整えてください」